一人暮らしのインターネット~おすすめは光?それともWiMAX?

f:id:wimaxhikakunabi:20181007162808j:plain

筆者自身にも経験があるが、一人暮らし、特に引っ越し直後にはインターネット環境をどうするかで迷う。固定回線・光回線でも、WiMAXのようなポケットWiFiでも、一度契約してしまうと数年はそのインターネット環境を使い続け、料金を支払い続ける必要があるため、慎重に考えたい。が、急ぎで手配したいと逸る気持ちもある。

結果的に筆者の場合はWiMAXを契約し、固定回線を契約することはなかったのだが、正解だったと思っている。現在は少し贅沢だが、自宅ではauひかりの光回線を契約、外出先ではWiMAXモバイルルーター端末を利用する併用派だ。

このページでは筆者の実体験をもとに、一人暮らしにおすすめのインターネットは何か?固定・光回線とポケットWiFiWiMAXを比較してどちらがおすすめかを解説したい。

一人暮らしにおすすめは光回線か、ポケットWiFiWiMAX

UQ WiMAX
一人暮らしのインターネット手段を考える上で、候補となるのはフレッツ光などの光回線・固定回線を契約、外出先はスマホテザリングなどでしのぐ方法か、WiMAXのようなポケットWiFiルーターを契約し、自宅でも外出先でもフル活用する方法かのいずれかだろう。またニーズは少ないかも知れないが、WiMAXソフトバンクエアーなどのホームルーターを自宅用に契約する方法もある。

いずれにせよ、どれがおすすめかを評価する指標としては以下の3つを考えたい。

1.利用料金が安いか(特に大学生の一人暮らしなどを考えると最も重要だろう)

2.対応エリアが広いかWiMAXのようなポケットWiFiを利用する場合、エリア確認は必須だ)

3.通信速度など実際の使い勝手は良いか(もちろん、インターネットを便利に、快適に使えなければ意味がない)

以下、それぞれの観点で光回線WiMAXを比較していく。

1.利用料金の比較では光回線WiMAXのどちらがおすすめか?

f:id:wimaxhikakunabi:20181201154024j:plain

一人暮らしではなくても毎月のインターネット費用はできる限り節約したいものだが、特に大学生の一人暮らしなどを想定すると光回線が良いか、WiMAXが良いかの比較で重要なのは料金だろう。そして利用料金の面では間違いなくWiMAXがおすすめと言える。

一般に、フレッツ光などの固定回線契約では、回線契約に加えてプロバイダ契約が必要になる。この光回線にかかる月額利用料金は平均すると5,000円~6,000円前後とされる。最近ではNTTのフレッツ光が広く開放され、ドコモ光やOCN光などさまざまさ光コラボサービスが誕生、例えばドコモ光の場合はドコモのスマホとのセット割引などもあるが、それでも月額料金は4,000円~5,000円といったところだろう。

これと比較して、ポケットWiFiサービスの1つであるWiMAXの場合は月額料金2,000円台~3,000円台で利用できる。さらに、光回線の料金は自宅インターネットのためだけにかかる費用であるのに対し、WiMAXは外出先でのインターネット費用も含んでこの月額利用料金。料金面ではWiMAXをおすすめする理由をよく理解していただけるだろう。

スマホ・携帯電話料金も含めたトータル費用で考えるとWiMAXはさらにお得

一人暮らしのインターネットを光回線契約で実現する場合、外出先のインターネット方法は自然とスマホ・携帯電話に限られる。とすれば、スマホ・携帯電話の料金プランはそれなりに十分な通信容量のあるプランが必要だろう。

一方、一人暮らしの自宅でも外出先でもWiMAXの利用で一本化する方法の場合、スマホ・携帯電話の通信量は極小化できるため、格安スマホの最小データ容量のプランなどで問題ないだろう。

光回線契約+スマホの大容量プラン(ドコモのウルトラデータパックやソフトバンクのギガモンスターなど)→月額利用料金は1万円以上

WiMAX契約+スマホの最小容量プラン(格安SIMなどの利用も想定)→月額利用料金を5千円以内にすることも可能

スマホ・携帯電話料金も含めたトータルの通信費用を考えた場合、WiMAXなどのポケットWiFiが一人暮らしのインターネット方法に圧倒的におすすめなのだ。

2.対応エリアの観点では固定回線とWiMAXのどっちか?

料金面ではWiMAXが圧倒的におすすめなのと比較して、エリアという観点では固定回線・光回線が間違いなくおすすめだろう。特にNTTのフレッツ光回線網は日本全国に展開しており、かなりの地方・田舎や、土地・建物の構造上の問題で光回線を敷設できないケースを除いては、比較的どこでも利用可能だ。

対してWiMAXも人口カバー率99%以上とかなり広いエリアで利用可能なポケットWiFiサービスではあるが、当然光回線網と比較するとエリアは限定される。一人暮らしの場所が大都市部であれば問題が少ないが、地方ではWiMAXの電波が繋がりにくいエリアがあるほか、都市部でも利用場所の土地の形状や建物の構造によって電波の入りやすさに違いがある。

都市部エリアでの利用であれば、固定回線とWiMAXのどっちでも問題無さそうだが、地方エリアの利用の場合、特にWiMAXの圏外エリアの場合は当然固定回線・光回線が一人暮らしでもおすすめのインターネットサービスと言えるだろう。

3.通信速度など実際の使い勝手ではどっちがおすすめか?

通信速度758Mbps

フレッツ光などの光回線光ファイバーケーブルを利用する固定の有線回線であるのと比較して、WiMAXなどのポケットWiFiは無線。この点で通信の安定性という面では光回線のほうがおすすめだ。ただし、一般的な光回線の通信速度が下り最大1Gbpsなどであるのと比較して、WiMAXも毎年速度が向上しており、2019年現在、下り最大速度は758Mbpsだ。光回線と遜色ないレベルまで向上してきていると言っていいだろう。

なおかつ、この高速通信を自宅でも外出先でも使える使い勝手の良さがWIMAXのメリットだ。光回線がどれだけ快適なインターネットでも、利用は自宅にいるときだけに限られてしまう。自宅だけでなく、外出時も含めたトータルでの使い勝手、おすすめのインターネットという意味ではWiMAXだろう。

また、一人暮らしで定期的な引っ越しを考えている方もいるかも知れない。このような場合、引っ越しの都度、固定回線の解約、引越し先での新規契約、回線工事が発生するのは非常に手間だろう。この点でもルーター端末さえ持ち運べば良いWiMAXの使い勝手の良さがおすすめだ。

WiMAXのデメリットは光回線には無い「速度制限」

以上、料金や使い勝手の面では一人暮らしのインターネット方法に強くおすすめしたいのはWiMAXだが、光回線に対して唯一のWiMAXのデメリットと言えるのが「速度制限」だ。

WiMAXなどのポケットWiFiの場合、何らかの通信量制限が必ずと言っていいほどあり、この制限を超えると「速度制限」が発生する。速度制限の内容はケースによって違うが、最悪の場合、ポケットWiFiルーターの通信速度が128Kbpsまで低下ルーター経由でのインターネット通信ができなくなる。これと比較して自宅用の固定回線・光回線にはこのような制限が一切無いことが強みだ。

ただし、WiMAXなどのポケットWiFiの通信量制限は、スマホの容量制限と同様、注意して利用すれば避けることができたり、またよほどの大容量通信を行わない限り、超過することが無い設定内容になっている。

WiMAXのギガ放題プランにも3日で10GBまでの制限があるが…

例えば、WiMAXには月間通信量無制限のギガ放題プランがあるが、月間データ容量の上限はないものの、3日で10GBまでという通信量制限はある。この3日で10GBの通信量だが、普通のユーザーであればなかなか超過するのが難しい十分な通信量、つまりほとんど気にする必要がない速度制限とも言える。

データ量10GBあれば、Youtubeの超高画質動画なら7時間、高画質動画なら13時間観れる通信量だ。つまり1日1本の映画を観たとしても3日で10GBの制限を超えることはない。

また仮に3日で10GBの制限を超過しても通信速度約1Mbpsで通信が可能であり、通常のWEBサイトやメールチェックくらいであればギリギリ行えるレベルの速度制限だ。なおかつ、速度制限時間帯は夜間のみで、日中は通常通信速度で利用できる点でも比較的緩やかな速度制限と言える。

理想・おすすめは一人暮らしでも光回線WiMAXの併用!

ここまで筆者の経験をもとに、一人暮らしのインターネットであればWiMAXが1台あれば十分で、料金面でもWiMAXがおすすめであることをお伝えさせていただいた。筆者の場合はWiMAXルーターを外出先でも使用し、フル活用していると思うが、あまり動画鑑賞などはしないため速度制限に引っかかったことは今までに無い。

ただし、やはり自宅のパソコンで作業中も速度制限がかからないように通信量を気にしながらWiMAXルーターを利用しなければならないのは若干のストレスであり、またインターネットで動画をよく観る方やオンラインゲームなどをする方の場合はもっとストレスが大きいだろう。

より快適に一人暮らしの自宅でも外出先でもインターネットを利用するには、理想は家では光回線などの固定回線、外出時はWiMAXのポケットWiFiルーターと2つを併用することだ。料金的には贅沢になってしまうが、筆者の場合はこれでかなり快適にインターネットを利用できている。固定回線を追加契約する際、「WiMAXを解約するか」悩んだのだが、一度WiMAXの高速通信に慣れてしまうとスマホテザリングには戻れない

またスマホテザリングに戻すには携帯電話の料金プラン変更や、スマホのバッテリーを食うため充電コードを持ち歩かねばならないなど、別のストレスも発生する。

インターネットの重要度にもよるが筆者のようにネット通信の快適性の優先度が高い方であれば、光回線WiMAXの併用もぜひ検討いただきたい、おすすめの選択肢の一つである。

 

<参考記事>

xn--wimax-mt4djct122edgyc.xyz

 

口座振替・銀行引き落としで支払い可能なおすすめのポケットWiFiはどれ?

人気のWiMAXをはじめとするポケットWiFi・モバイルWiFiサービスの契約や料金の支払いはクレジットカード支払いが主流だ。つまりクレジットカードがない、あるいはポケットWiFi料金の支払いをクレジットカードで行いたくないという場合、ポケットWiFiサービスの選択肢が限られることになる。

このページでは、口座振替や銀行引き落としで月額料金などの支払いが可能なポケットWiFiサービスを紹介すると共に、クレジットカード払い以外の支払い方法でWiMAXなどのポケットWiFiを契約する際の注意点について解説してみたい。

口座振替・銀行引き落としで支払い可能なポケットWiFi一覧

まずは、2018年12月時点で口座振替、または銀行引き落としによる料金の支払いが可能なおすすめのポケットWiFiサービスを一覧で紹介する。

口座振替・銀行引き落としが可能なポケットWiFiサービス サービスの特徴・メリット 主な口座振替で契約する際の注意点・備考
WiMAX(ワイマックス) 最新端末では下り最大速度758Mbps、上り最大速度112.5Mbpsなどの高速通信が可能
全国的にエリアも拡大中で、特に都心部のエリアカバー率が高い
口座振替・銀行引き落としで契約可能なプロバイダが3社に限定される(UQ WiMAX/Broad WiMAXBiglobe WiMAX
クレジットカード払いの場合と比較して、一部適用対象外のキャンペーンなどがあるため、料金が高い
Y!mobile(ワイモバイル)
Yahoo! Wi-Fi(ヤフーワイファイ)
いずれもソフトバンクLTE回線ネットワークを利用するポケットWiFiサービス
月間通信量無制限のアドバンスオプションがあるものの、利用可能エリアは限定的
Yahoo! Wi-Fiの場合は、Yahoo! ウォレットに登録した支払い方法でポケットWiFi料金を支払うことになるが、登録できる金融機関が限定される点に注意
NEXT mobie(ネクストモバイル) ソフトバンクLTE回線ネットワークを利用するポケットWiFiサービス
月間20GB・30GB・50GBなどの大容量プランを比較的割安な料金で利用できることで人気
口座振替・銀行引き落としの場合は月間30GBプランしか契約できない

ドコモLTE系のポケットWiFiサービスは口座振替で利用できない

ドコモのLTE回線を利用してサービスを提供するポケットWiFiには、スマモバやCmobile(シーモバイル)などのサービスがあるが、いずれも料金の支払い方法はクレジットカードのみとなっており、口座振替や銀行引き落としは利用できない。

もちろん、ドコモ本体のモバイルWiFiルーター口座振替・銀行引き落としで利用する方法もあるが、月額利用料金が5,000円以上、大容量プランになると月額8,000円前後となるため、料金面ではおすすめしづらい。

以下、口座振替・銀行引き落としで支払いが可能なおすすめのポケットWiFiの各サービスについて紹介していく。

口座振替・銀行引き落としでも利用可能なWiMAX(ワイマックス)

UQ WiMAX

WiMAXプロバイダの本家・UQ WiMAX


契約者数が急増中で、人気NO.1のポケットWiFiサービスと言えばWiMAX(ワイマックス)を挙げる人も多いだろう。2018年には契約件数が3,000万件を突破、全国的にエリアも広がってきている。ただし、このWiMAXでもクレジットカードでの支払いが主流だ。

WiMAXのサービスを契約できるプロバイダと呼ばれる会社が30社近くあるが、そのほとんどがクレジットカードしか受け付けておらず、口座振替や銀行引き落としでは契約できない。WiMAXの有名プロバイダとしては、大手のSo-netniftyのほか、高額キャッシュバックキャンペーンが人気のGMOとくとくBBなどがあるが、いずれも口座振替や銀行引き落としには対応していない。

(参考:WiMAXを口座振替・引き落としで契約可能なおすすめプロバイダ|WiMAX比較ナビ

対応しているのはUQ、Broad(ブロード)、Biglobeビッグローブ)の3社

WiMAXのプロバイダのうち、口座振替や銀行引き落としでの契約を受け付けているのはUQ WiMAX、Broad WiMAX(ブロードワイマックス)、Biglobe WiMAXビッグローブ)の3社のみ。このWiMAXプロバイダの中でもUQコミュニケーションズが提供するUQ WiMAXは最も有名な本家プロバイダであるが、料金が高いことでも有名。WiMAXを安く利用したい場合は、UQ WiMAXの代理店プロバイダでの契約が格安でおすすめになるが、その中でも月額利用料金が安いのがBroad WiMAXだろう。

Broad WiMAX口座振替・銀行引き落としで契約する場合、初期費用割引キャンペーンの対象外となり、初期費用18,857円が必要となってしまうが、WiMAXの月間通信量無制限・ギガ放題プランを月額4,000円(3年契約の支払い金額総額・147,083円)で利用可能だ。

ソフトバンク系のポケットWiFiY!mobileYahoo! Wi-Fi

Y!mobile

Y!mobile(ワイモバイル)

WiMAX以外のポケットWiFiの中で知名度も高く、利用者数も多いと考えられるのが、ソフトバンクLTE回線を利用するポケットWiFiである、Y!mobileYahoo! Wi-Fiだろう。2つのサービスは同じソフトバンク回線を利用する点でよく似ており、ソフトバンクLTEの対応エリアで利用可能なエリアの広さが特徴のポケットWiFiだ。

ところが、通信量の多いユーザーの場合、月間通信量無制限のアドバンスオプションへの加入が必要(そうでなければ月間通信量5GB制限、もしくは7GB制限プランしか無い)になるが、このアドバンスオプションも含めた月額利用料金は4,380円WiMAXのギガ放題プランと比較してやや高い。

おまけに、アドバンスオプションはAXGPによるアドバンスモード通信のみが月間無制限で使い放題となるオプションで、通常のソフトバンクLTEを利用する通信は月間7GB制限のままだ。つまり、AXGP対応エリアでなければ月間無制限で使い放題のポケットWiFiとはならない点に注意が必要だ。

月間データ通信量5GB制限プランであれば、WiMAXよりも割安

Y!mobileYahoo! Wi-Fiをおすすめする場合があるとすれば、それは月間データ通信量が5GB未満であるような、極めてポケットWiFiの通信量が少ないユーザーの場合だ。このような通信量の少ないユーザーが、口座振替または銀行引き落としでポケットWiFiを契約したい場合、Y!mobileYahoo! Wi-Fiの月間5GB制限プランがおすすめだ。

Y!mobileであれば月間5GB制限の「Pocket WiFiプラン2 ライト」を月額料金2,480円で利用できるWiMAXにも月間7GB制限プランがあるが、最安プロバイダBroad WiMAXでも口座振替・銀行引き落としの場合は月額料金2,726円に加えて初期費用も必要になる。月間5GB未満のデータ量であれば、WiMAXよりもY!mobileがおすすめのポケットWiFiなのだ。

大容量・格安ポケットWiFiのNEXT mobile(ネクストモバイル)

NEXT mobile

NEXT mobile(ネクストモバイル)

もし、

  • WiMAX(ワイマックス)が圏外エリア
  • Y!mobileYahoo! Wi-FiAXGPが圏外エリア(アドバンスオプションが使えない)
  • 月間データ通信量が比較的多い(月間10GB以上など)
  • 口座振替・銀行引き落としによる料金支払い方法を希望

といった場合であれば、大容量プランを格安料金で利用できるポケットWiFi・NEXT mobile(ネクストモバイル)がおすすめだ。

NEXT mobileもソフトバンクLTE回線を利用するポケットWiFiであるが、Y!mobileYahoo! Wi-Fiと比較した時の大きな違いが、ソフトバンクLTE回線を利用する通信を月間20GB~50GBの大容量で利用できる点だ。これは、アドバンスモードの通信が月間無制限となるアドバンスオプションとの最大の違いである。

一方、NEXT mobileは口座振替・銀行引き落としに対応しているものの、利用可能なプランは月間データ容量30GBプランのみに限られ、月額利用料金は3,490円となる。月間30GB以上を利用すると速度制限がかかり、翌月まで解除されない点に注意が必要だが、日本全国でつながりやすいソフトバンクLTEを月間30GB、月額料金3,000円台で利用できる点は魅力だ。

まとめ:口座振替・銀行引き落としでおすすめのポケットWiFi

以上の内容をまとめると、以下の考え方が口座振替・銀行引き落としの場合のおすすめのポケットWiFiとなる。

料金の支払方法を口座振替または銀行引き落としとする前提で

  • 月間通信量無制限のポケットWiFiかつ高速インターネットを希望する場合
    …おすすめはWiMAXのポケットWiFi
  • WIMAXが圏外、あるいは月間通信量30GBあれば十分という場合
    …おすすめはNEXT mobile(ネクストモバイル)のポケットWiFi
    ※ただし、通信速度は下り最大150Mbpsと、WiMAXの下り最大速度758Mbpsと比較すると遅い点に注意が必要
  • 月間通信量が5GB未満で問題ない場合
    …おすすめはY!mobile(ワイモバイル)のポケットWiFi

<参考記事>

xn--wimax-mt4djct122edgyc.xyz

WiMAXなどポケットWiFiの法人契約・ビジネス利用について

f:id:wimaxhikakunabi:20181007163010j:plain

携帯電話やスマートフォンを法人契約し、従業員に貸与している企業・法人も多いが、WiMAXなどのポケットWiFiルーターを法人契約してビジネス利用している企業も増加してているようだ。

固定回線でのインターネット通信と比較して通信料金が安く、法人のコスト削減に繋がるほか、外出の多い営業組織や、今後リモートワークが増える傾向などを考慮すると、特に中小規模の企業ではインターネット固定回線を契約するよりも、ポケットWiFiルーターの法人契約の方がメリットが多いかも知れない。

そこでこのページでは、従業員数5名~30名程度の中小企業を想定WiMAXなどのポケットWiFiの法人契約し、ビジネスで利用することの可能性やメリット・デメリットなどを考察する。

ちなみに、日本国内で法人契約したポケットWiFiルーターは原則として海外出張等では利用できない。海外出張では海外専用のWiFiルーターレンタルが必要という前提で、今回は日本国内での利用を想定した法人契約、ビジネス利用について解説する。

ビジネス・法人におけるポケットWiFi利用の利点

入居するオフィスによってはすでにインターネット回線が設置されており、特に回線の開通工事の必要もなく、インターネットを利用開始できる場合も多いだろう。ただし、月々の固定回線利用料金や、オフィス内を無線LAN化するためのWiFiルーターの購入、その運用・メンテナンス等々は必要だ。さらに、外出が多い営業組織や、リモートワーカーなどが多い法人の場合は、法人オフィスの固定回線をいくら高速にしても会社組織全体の生産性が上がるわけではない。

今後、リモートワークなど雇用や働き方がさらに多様化していく時代においては、オフィスへの出社を前提にした法人・会社組織のネットワークインフラよりも、オフィス出社を前提としない業務用のインターネット通信手段を従業員に提供してくほうが適しているのではないだろうか?この考え方を前提とすれば、WiMAXなどのポケットWiFiを法人契約し、従業員向けに貸与することなどは理にかなった方法と言えるだろう。

WiMAXなどのポケットWiFiルーターの法人契約は生産性向上に繋がる

まずWiMAXなどのポケットWiFiルーターを法人契約することの利点の1つは、生産性向上ではないだろうか?ポケットWiFiルーターがあれば、自社オフィスでの仕事ではもちろん、移動中や顧客のオフィスなどの外出先でも、どこででもインターネットを利用した業務が可能になる。それも例えばWiMAXを法人契約で利用すれば、携帯・スマホテザリングとは違った高速通信を利用可能だ。

どこでも高速インターネットで効率よく業務ができるようになれば、従業員の、また会社組織全体の生産性向上に繋がるだろう。あわせてオフィスでしか利用できないようなローカルのアプリケーションや、印刷物・紙等で管理している台帳のようなものがあればすべてWEB化・クラウド化することで、オフィスへ出社せずとも業務をこなせるようになり、移動時間の削減、生産性向上も可能だ。

据え置き型ホームルーター端末の導入で、コスト削減も

外出先でも持ち運びできるモバイルWiFiルーターに限らず、WiMAXなどのポケットWiFiサービスで提供している据え置き型のホームルーター端末を法人オフィス内に導入することにもコスト削減メリットがありそうだ。

WiMAXなどの据え置き型ホームルーター端末は同時接続可能な機器台数が数十台と、小規模オフィスでも十分利用可能なスペックがある。このホームルーター端末を法人契約で導入することで、オフィススタッフのインターネット手段として十分賄える。それもWiMAXの法人契約であれば月額3,000円台で導入可能と、固定回線の料金と比較した際のコスト削減メリットも大きそうだ。

デメリットは速度制限、ただし複数台の契約で回避可能

固定インターネット回線と比較しだ場合の、WiMAXなどのポケットWiFiルーターのデメリットが速度制限だろう。例えば、月間通信量無制限のWiMAXのギガ放題プランを利用していても、3日間で10GBまでの通信量制限があり、超過すると速度制限が発生してしまう。

従業員1人に1台のモバイルWiFiルーターを貸与するケースでは、1人で3日間10GB以上の通信をすることは考えづらく、あまり速度制限を気にする必要が無さそうだが、オフィスに法人契約でホームルーター端末を導入し、複数名でインターネット通信をする場合は速度制限に注意が必要だ。万が一、速度制限が発生してしまうとオフィスでの業務が停止してしまい、生産性向上とは真逆の事態となってしまう。

このようなケースを想定した場合、もう1回線のホームルーター端末をスペアとして法人契約し、2台のWiFiルーター運用とする方法が有効と考えられる。仮に1台の端末が速度制限を引き起こした場合は、もう1台の端末に接続することで業務を継続できるからだ。また、WiMAXであれば2回線契約したとしても月額料金は6,000円~7,000円程度。それほど重い費用負担にはならないだろう。

法人契約可能なポケットWiFiの種類とメリット・料金の比較-おすすめはどれか?

このようにWiMAXなどのポケットWiFiルーターの法人契約やビジネス利用は、特に立ち上げ当初の小規模な会社にとってメリットが大きく、十分法人・会社での業務使用に資するほか、生産性向上にも繋がりそうだ。

ただし、いざ法人契約するとなった場合、どのポケットWiFiが良いのだろうか?また1回線あたりの料金の目安はどの程度を想定すれば良いのだろうか?

各ポケットWiFiサービスにおける法人契約可否やメリット、料金などを比較し、おすすめのサービスがどれかについて解説したい。

ポケットWiFiルーターのレンタルサービスの法人契約はおすすめか?

そもそもポケットWiFiルーターを法人契約で利用する際、「レンタル」サービスは選択肢に入れるべきだろうか?答えは、「レンタルはおすすめではない」。

当ページで解説している通り、固定インターネット回線は契約せず、法人の業務をWiMAXなどのポケットWiFiルーターを前提に考える場合、1日あたり数百円のWiFiルーターレンタルサービスはは割高となるため、法人でルーターを回線契約した方がコスト面ではお得になる。

このためポケットWiFiレンタルサービスを法人契約の対象から除外すると、法人契約で利用できるポケットWiFiの候補は、自然と「Y!mobile」と「WiMAX」の2つに絞られる。

ソフトバンクLTE回線を利用するポケットWiFiY!mobile(ワイモバイル)

ポケットWiFiサービスの中でも多い、ソフトバンクLTE回線を利用するサービス。その中でも有名どころがY!mobile(ワイモバイル)で、法人向けのサービスも用意している。Y!mobileのメリットと言えば対応エリアの広さで、ソフトバンクLTE対応エリアではどこでもモバイルWiFiルーターを使用したインターネット通信が可能だ。

ところが個人契約では魅力の多いY!mobileだが、法人契約を前提に考えると以下のようなデメリットがある点に注意が必要だろう。

標準プランは月間データ通信量7GB制限で月額料金3,696円

Y!mobileの標準プラン「Pocket WiFiプラン2」のデメリットが月間データ通信量7GBまでの制限で、それを超過すると速度制限がかかるため業務で使用できなくなる点だ。その割には高額な月額料金で、1回線あたり月額3,696円で特に法人向けの割引等はないようだ。

オフィスには固定インターネット回線がある前提で、外出用のポケットWiFiルーターと割り切れば使えなくもないが、このサービスを法人契約して、法人のインターネットの主回線として扱うには無理がありそうだ。

月間無制限のアドバンスオプションは対応エリアが狭い上に高額

後に説明するWiMAXのギガ放題プランのように、Y!mobileにも月間通信量の制限が無いオプションプランもある。これがアドバンスオプションで、「Pocket WiFiプラン2」の料金に加えて月額684円のオプション料金が必要だ。

このアドバンスオプションの問題が、ルーターの通信モードがアドバンスモードの時だけ月間通信量無制限となり、標準の通信モード(ソフトバンクLTEを使用するモード)は月間7GB制限である点だ。かつ、このアドバンスモードに接続可能なエリアが比較的狭く、月間無制限で通信利用できるエリアが限られてしまう。つまり、利用エリアによっては無制限で利用できない点に注意が必要だ。

またプラン料金とオプション料金の合計が月額4,000円以上となり、費用負担が大きくなる点もデメリット。本来は、法人契約で利用するポケットWiFiは場所を選ばずに無制限で通信できるべきだが、そうではないY!mobileは法人契約でおすすめのポケットWiFiとは言いづらい。

月間無制限のギガ放題プランもあるポケットWiFiWiMAX(ワイマックス)

契約件数が2018年に3,000万件を突破、いま最も契約者数が多いポケットWiFiWiMAX(ワイマックス)だろう。WiMAXサービスを契約できる「プロバイダ」と呼ばれる会社は30社近くあり、その本家であるUQコミュニケーションズの「UQ WiMAX」のほか、ビックカメラヨドバシカメラなどの家電量販店、GMOとくとくBBやBroad WiMAXなどのネット専業プロバイダなどで契約可能だ。

この「プロバイダ」の中で法人契約に対応した会社が何社かあり、その中で料金を比較してWiMAXの契約先を選ぶことになる。というのも、WiMAXの月額料金やキャンペーンは法人契約するプロバイダによってその内容が異なるからだ。

WiMAXのメリットはギガ放題プランを月額3,000円台で利用できる点

WiMAXの特徴でありメリットが月間通信量無制限のギガ放題プランで、前述したY!mobileのアドバンスオプションとは異なり、広範なWiMX2+エリアでの通信が無制限で利用できる点が魅力だ。またこのギガ放題プランの料金は法人契約するプロバイダによって異なるが、最安のプロバイダで契約すれば月額料金3,000円台で利用できる。Y!mobileやポケットWiFiルーターをレンタル利用する場合と比較して、コスト面のメリットが大きいのがWiMAXの法人契約をおすすめする理由の1つだ。

法人オフィス向けのホームルーター端末も無料で提供される

またY!mobileや法人向けのポケットWiFiルーターレンタルサービスでは主にモバイルWiFiルーターが提供機種となるのと比較して、WiMAXの場合は契約時に持ち運び可能なモバイルWiFiルーターに加えて、据え置き型のホームルーター端末も選べる点が利点だ。

法人オフィスでの利用を考えると、同時接続可能台数がすくなりモバイルルーターよりも、据え置き型のホームルーター端末の方が適している。またどちらの端末にしても、WiMAXプロバイダの法人契約では端末価格が無料で提供される点もおすすめだ。

プロバイダによっては法人契約専用のお得なキャンペーンも

さらに、WiMAXのプロバイダ比較で重要なのが、プロバイダによって異なる月額料金プランやキャンペーン内容の比較だ。プロバイダによっては法人契約専用でお得なキャンペーンを実施しているところもある。

例えばWiMAXの月額料金が最安級のプロバイダ「Braod WiMAX」は法人契約に対応、法人契約では初期費用18,857円が無料となるキャンペーンを実施しているほか、ルーター端末の無料キャンペーン、契約即日の発送などに対応している。その上、月間通信量無制限のギガ放題プランの月額料金が3,411円と魅力的な値段だ。

当然ながら法人契約に対応しているWiMAXプロバイダでは、事前の見積書作成や料金の請求書払いや口座振替などにも対応、さまざまな法人ニーズに対応している。

 

以上、WiMAXなどのポケットWiFiルーターの法人契約やビジネス利用について解説してみた。特にこれから起業する、または立ち上げ当初の小規模法人・オフィスであれば、積極的にポケットWiFiルーターを活用、生産性向上に活かしたり、オフィス費用のコスト削減を実現することができそうだ。

 

 <参考記事>

www.ymobile.jp

xn--wimax-mt4djct122edgyc.xyz

www.uqwimax.jp

ポケットWiFiルーターの2台持ちは、速度制限回避に有効?

 

f:id:wimaxhikakunabi:20181007162808j:plain

WiMAXなどのポケットWiFiルーターは、外出先でも自宅でもどこでもインターネット通信が可能なツールとして、今や欠かせないツールとなりつつある。一方、通信量が多い利用者の場合は、毎月の速度制限に頭を悩まされているケースもあるようだ。

中にはポケットWiFIルーターの利用を諦め、フレッツ光などの固定回線の利用に変更する場合もありそうだが、WiMAXなどのポケットWiFi2回線契約し、ルーター端末を2台持ちする猛者もいる。

そこでこのページでは、主に速度制限を回避することを目的に、ルーターの2台持ちは有効か、どのようなケースで2台持ちがおすすめなのか、月額料金の面からも検証していく。

WiMAXなど主要ポケットWiFiの速度制限と解除タイミング

まず本題である2台持ちに入る前に、WiMAXなど主要ポケットWiFIサービスの速度制限や解除タイミングなどについて、あらためて整理したい。

WiMAXの場合の速度制限とその解除タイミング

人気ポケットWiFiの1つ、WiMAXには2つの料金プランがある。1つは月間データ通信量が7GBまでに制限されるプラン、もう1つは月間通信量の制限が無いギガ放題プランと呼ばれるプランだ。月間通信量7GBプランでは、当然データ通信量が7GBに達すると速度制限がかかり、当月中はデータ通信・ルーター端末の利用ができなくなる。

また月間通信量無制限のギガ放題プランでも、3日間で10GBまでの通信量制限があり、超過すると速度制限がかかる。ただしこの速度制限は、制限中も約1Mbpsの速度でインターネットが可能と、まったくルーター端末を利用できなくなる制限ではない。

WiMAXの場合は追加料金を支払っても制限を解除できない

後述する他のポケットWiFiと異なり、WiMAXの場合は追加料金を支払って制限を解除するシステムが無い。つまり、月間通信量7GBプランを利用中に速度制限がかかった場合、解除は翌月1日だ。月内はWiMAXルーター端末を利用したインターネット通信を諦めざるを得ない。

またギガ放題プラン利用中の速度制限は、「直近3日間での通信量合計が10GB」未満となれば自動的に解除される。つまり、2~3日待てば、自動的に速度が回復するという流れだ。

この点を考慮すると、月間通信量無制限のギガ放題プランとは言え、速度制限なしで利用できるのは最大月間通信量100GBまでのポケットWiFiと言える。

ソフトバンクLTE系のポケットWiFiY!mobileYahoo! Wi-Fiの場合

ソフトバンクLTEネットワークを利用できるポケットWiFiの中で有名どころと言えば、Y!mobile(ワイモバイル)やYahoo! Wi-Fi(ヤフーのポケットWiFiサービス)だろう。これらのポケットWiFiサービスも、月間通信量に5GBや7GBといった制限があり、これを超過すると速度制限がかかりルーター端末を利用できなくなる。

これら2つのサービスにはアドバンスオプションと呼ばれる、月間通信量の制限が無いオプションプランもあるが、これはあくまでアドバンスモードと言う特別な通信のみが通信量無制限となるだけで、通常のLTE回線経由の通信量は7GBまでに制限されている。

追加料金の支払いで速度制限の解除が可能

 Y!mobileYahoo! Wi-FiのポケットWiFiルーターでも、一度速度制限が発生すると翌月まで解除されず、ルーター端末を使ったインターネット通信ができなくなる点ではWiMAXと同じだ。ただし、WiMAXと比較した際の大きな違いが追加料金を支払うことで速度制限を解除、元の通信速度に戻せる点だ。

Y!mobileYahoo! Wi-Fiともに、この解除にかかる追加料金は通信量0.5GBあたり500円。仮に月間通信量7GB制限プランを契約中に通信量10GBまで使用したい場合は、3GB分の追加料金(3,000円)を支払えば速度制限がかからずに済む。

とは言え、速度制限の解除が可能だからと慢性的に追加料金を支払うことは、結果的に高い月額料金を支払うことになる点に注意が必要だ。

同じソフトバンク回線を利用するポケットWiFi・NEXT mobileの場合

Y!mobileYahoo! Wi-Fiと同様、ソフトバンクLTE回線ネットワークを利用できるポケットWiFiとして最近注目を集めているのがNEXT mobile(ネクストモバイル)だ。Y!mobileYahoo! Wi-Fiと違い、NEXT mobileの標準プランは月間通信量20GBと、比較的通信量が多いユーザー向けの価格・プラン体系が特徴だ。

速度制限がかかると追加料金を支払っても解除できないものの、月間通信量20GBプランが月額2,000円台で利用でき、また30GBプラン・50GBプランも用意されている。

2台持ちを検討すべきポケットWiFiユーザーはどのような利用者か?

以上の整理も含め、月間でのインターネット通信料別におすすめのポケットWiFiサービスを挙げるとすると以下の表になる。

月間通信量 おすすめポケットWiFiサービス・プラン
①月間通信量7GB未満 WiMAX・月間7GB制限プラン
またはY!mobileYahoo! Wi-Fi
②月間通信量7GB~20GB WiMAX・ギガ放題プラン
またはNEXT mobile・月間20GB制限プラン
③月間通信量20GB以上 WiMAX・ギガ放題プラン

 

①のような月間通信量の少ない利用者の場合、当然ながら2台持ちの検討は必要なくWiMAXや他のポケットWiFiの最小プランから選択すればよいだろう。

また②のような月間通信量7GB~20GBのユーザーの場合も、おすすめはWiMAXのギガ放題プランか、NEXT mobileの月間20GBプランだ。Y!mobileYahoo! Wi-Fiの2台持ち、2回線契約すると月額料金が7,000円~8,000円と料金が高く、月額3,000円台で利用可能なWiMAXのギガ放題プランと比較して料金面で不利だからだ。また当然、Y!mobileYahoo! Wi-Fiで追加料金を支払っている場合も、WiMAXやNEXT mobileへの乗り換えがおすすめとなる。

ポケットWiFiルーター端末の2台持ちを検討するべきなのは、③のような月間通信量20GB以上のヘビーユーザーで、かつWiMAXのギガ放題プランにしても速度制限が定期的に発生しているようなユーザーだろう。

では、どのような形の2台持ちが理想だろうか?通信量が多いヘビーユーザーへのおすすめはWiMAXのギガ放題プランという前提で、以下検証を進める。

2台持ちの理想形~WiMAXの速度制限を回避するには?

WiMAXのギガ放題プランでも3日間で10GBの通信量制限があることは前述の通りだが、これを回避しつつ、快適に、かつ最低限の料金でインターネット通信を利用する方法にはどんな方法があるだろうか?またポケットWiFiルーターの2台持ちは有効だろうか?月間通信量が数十GB以上のヘビーユーザーにとっての理想形を検討してみたい。

2台持ちではなく、フレッツ光などの固定回線契約に変更する

そもそもインターネットの利用が自宅が主で、外出先での通信量が少ない場合は、一層のことWiMAXなどのポケットWiFiルーターを解約し、2台持ちなど検討せずにフレッツ光などの固定回線契約に変更するのも1つの方法だろう。固定回線であれば月間通信量の制限もなく、またWiMAXのような3日間で10GBまでの制限もないため、本質的に無制限でインターネット利用が可能になる。

気になるのは月額利用料金だろう。光回線サービスの場合、回線利用料金とプロバイダ料金の合計で月額5,000円~6,000円が相場で、WiMAXのギガ放題プランの月額利用料金3,500円程度と比較すると確実に料金負担は上がる。ポケットWiFiを解約してしまうと外出先でのインターネット手段が無くなるため、スマホや携帯の契約プランも通信量の大きなプランに変更しなければならない。その場合、さらに月額料金負担は増えることになる。

もちろん理想形で言えば、固定回線(月間通信量制限無し)とWiMAX・ギガ放題(月間通信量最大100GB)の併用だろう。自宅でのインターネット通信が無制限で利用できる上、外出先でも月間100GB程度のインターネット通信が可能だ。ただし、この場合のネックは月額料金が1万円近くになる点だろう。

WiMAX・ギガ放題プランの2台持ちが料金面でもおすすめ

料金と通信量、使い勝手のバランスを考えると、意外かもしれないがおすすめはWiMAXのギガ放題プランの2回線契約、ルーター2台持ちだ。ギガ放題プランの2台持ちとすれば、3日間での最大通信量は2倍の20GB、月間通信量も200GBまで利用可能な計算になる。この通信量、さらにWiMAXの高速通信を、月額7,000円程度の料金で利用できる点が、WiMAXの2台持ちの魅力だ。

もちろん完全無制限の固定回線と比較すると通信量面では劣るものの、固定回線1回線分の月額料金とほぼ同額で、WiMAXのギガ放題プラン端末を2台、2回線持てることになる。2台のルーター端末があれば交互に使用することで3日間で10GBまでの通信量制限をかわしつつの利用が可能になる。

モバイルWiFiルーター1台、ホームルーター1台の2台併用も

さらに実用的なのが、WiMAXのギガ放題プランを契約したモバイルWiFiルーター端末1台と、ホームルーター端末1台の2台併用プランかも知れない。外出先では主にモバイルルーター端末を利用、自宅では主にホームルーター端末を利用して通信を行い、通信量を分散させるプランだ。

モバイルWiFiルーターと比較してホームルーター端末は電波の送受信の安定度が上がり、持ち歩きはできないものの自宅用の据え置き型端末として利用すれば、自宅でのインターネットはモバイルルーターよりも快適になるだろう。

もちろんホームルーター端末もWiMAXのギガ放題プランの料金(月額3,500円前後)で利用可能なため、固定回線と比較して安価で済む点もメリットだ。

WiMAXと他のポケットWiFiルーターの併用・2台持ちは魅力なし

WiMAX・ギガ放題プランの2台持ちには一定の魅力やメリットがあるものの、WiMAXと他のポケットWiFiルーターの併用・2台持ちには大きな魅力・メリットが無い点に注意したい。

例えば、WiMAXのギガ放題プランとY!mobileYahoo! Wi-Fiルーターを併用、2台持ちにしても、月間通信量が100GB(ギガ放題プラン)+7GB(ソフトバンク系のポケットWiFi)の107GBと、通信量が多いヘビーユーザーにとっては何の意味もなさないからだ。

WiMAXは圏外だがソフトバンクLTEなら繋がるエリアに、
・定期的に出かけることがあり、
・そこでもポケットWiFiルーターを利用したい
といった特定のケースであれば、WiMAXのギガ放題プランとNEXT mobile(20GB)の2台持ちをおすすめしたい。この組み合わせであれば、月間通信量120GBまでの利用が可能だ。

 

以上、WiMAXなど主要ポケットWiFiルーターの2台持ちについて考察した。

月間通信量が100GB以上になるようなヘビーユーザーにとっての理想形は、フレッツ光などの固定回線」と「ポケットWiFiルーターWiMAX)」の併用だが、料金を最低限に抑えるのであればWiMAX・ギガ放題プランの2台持ち」も有効である、というのが結論。

この場合は、モバイルルーター端末1台、ホームルーター端末1台の計2台持ちも検討に値するだろう。

 

<参考記事>

xn--wimax-mt4djct122edgyc.xyz

ヤフーのポケットWiFi・Yahoo! Wi-Fiはどう?おすすめのサービスか?

あのYahoo! JapanもポケットWiFiサービスを提供していることをご存知だろうか?Yahoo! Wi-Fi(ヤフーワイファイ)と呼ばれる、ソフトバンクLTE回線を利用するポケットWiFiサービスだ。

モバイルルーター端末が無料、Yahoo! プレミアム会員であれば料金が割引されるなど、Yahoo! Japan(ヤフー)サービスをよく利用している方の場合は、おすすめのサービスかも知れない。

 そこで本稿ではYahoo! Wi-Fi(ヤフーワイファイ)のサービス内容を紹介するとともに、どんなユーザーにおすすめのポケットWiFiであるのかを解説する。

ヤフーのポケットWiFiYahoo! Wi-Fiの概要

Yahoo! WiFi(ヤフーワイファイ)は主に2つの料金プランからなる。1つは月間データ通信量が5GBまでに制限される“おてがるプラン”、もう1つが月間データ通信量が無制限の“たっぷりプラン”。この点は、人気のポケットWiFiサービスの1つ・WiMAX(ワイマックス)も“月間7GB制限プラン”と“ギガ放題プラン”の2プランであるのと似ている。

“おてがるプラン”は、月額最安値級のポケットWiFiとして主にポケットWiFi初心者やデータ通信量の少ないユーザー向けのサービス・価格設定となっており、月額料金2,480円から利用できる点が魅力だ。

一方、“たっぷりプラン”はモバイルWiFiルーターのヘビーユーザー向けの商品・サービスと言って良いだろう。月間通信量の制限なし・下り最大速度612Mbpsの高速通信などを特徴としているプランだ。

いずれのプランもおすすめの理由がいくつか考えられる一方、契約にあたって絶対に知っておかなければならない注意事項やデメリットもある。次項では各料金プラン別に詳しい内容を紹介したい。

月間データ通信量5GB制限“おてがるプラン”のおすすめ点と注意事項

ヤフーワイファイのおてがるプラン

月間データ通信量5GB制限の“おてがるプラン”だけに限ってみると、確かに月額料金2,480円という最安値級の料金が魅力であり、また対応エリアの広いソフトバンクLTE回線ネットワークに対応している点もおすすめ理由の1つになるだろう。

特に地方・田舎といった、他のWiMAXなどのポケットWiFiの電波が届きづらい地域の利用では、このYahoo! WiFi(ヤフーワイファイ)が役立つシーンも多いかもしれない。

一方、東京・大阪などの大都市部での利用を想定した場合はどうだろうか?WiMAXなど他のポケットWiFiも電波が同程度繋がる前提で、Yahoo! WiFi(ヤフーワイファイ)の料金プランや契約条件を確認すると、注意が必要なデメリットがいくつか見えてくる。

Yahoo!(ヤフー)プレミアム会員でなければ月額料金は高額

料金プランをよく確認すると月額2,480円で利用するには、Yahoo!(ヤフー)プレミアム会員でなければならないことに気づく。すでに有料会員であれば問題ないが、新たにYahoo!(ヤフー)プレミアム会員に加入する場合、月額462円の会員費用が別途発生してしまう。つまり、実質のYahoo! WiFi(ヤフーワイファイ)月額料金は「2,942円」なのだ。

この料金と考えると、特に「ポケットWiFi最安値級」と呼べるほどの安い料金ではない点に注意が必要だ。WiMAXの月間通信量7GB制限プランも実質月額2,000円台で利用できるプロバイダが多数ある。

つまりYahoo! WiFi(ヤフーワイファイ)の“おてがるプラン”は、現時点でYahoo!プレミアム会員でない場合はおすすめのポケットWiFiとは言いづらくなる。

通信量が5GB以上となると速度制限、解除には追加料金が発生

また同様に注意したいのが、Yahoo! WiFi(ヤフーワイファイ)の速度制限。当然だが、規定のデータ通信量・5GBを超過すると、通信速度が約128Kbpsまで低下する厳しい速度制限が発生し、同月内はそれいじょうインターネット通信ができなくなる。

この速度制限を追加料金を支払うことで解除することも可能だが、それには通信量0.5GBあたり500円がかかる。5GBという通信量や動画視聴やオンラインゲーム、大容量ファイルのダウンロード・アップロードなどのインターネット利用で容易に達してしまう可能性のある通信量である。速度制限の解除に追加料金を支払うくらいなら、初めから“たっぷりプラン”の利用を考えた方が得策かもしれない。

使用できるルーター端末が1機種のみ、速度も下り112.5Mbpsと遅い

Yahoo! WiFi(ヤフーワイファイ)の“おてがるプラン”で利用可能なルーター端末は「Pocket WiF 601ZT」機種1種類のみに限定され、他のルーター端末を選ぶことができない点も注意が必要なデメリットの1つである。加えて、このルーター端末の下り最高速度は112.5Mbpsと、WiMAXなど他のポケットWiFiと比較して低速であると言わざるを得ない。

 このようにデータ通信量・通信速度に制限があるのが“おてがるプラン”の特徴でありデメリットで、より大容量で高速のポケットWiFiを希望する場合は次の“たっぷりプラン”がおすすめになるかも知れない。

月間データ通信容量無制限“たっぷりプラン”のおすすめ点と注意事項

ヤフーワイファイのたっぷりプラン


月間データ通信量の制限が無いことを売りとしているのがYahoo! WiFi(ヤフーワイファイ)の“たっぷりプラン”だ。他のポケットWiFiの無制限プランとしてはWiMAXのギガ放題プランが有名だが、それと比較してヤフーの無制限プランはどうだろうか?

無制限となるのはアドバンスモード通信のみ

注意しなければならいのが、“たっぷりプラン”を契約すればすべてのインターネット通信が無制限で利用できる訳では無い点だ。月間通信容量無制限で利用できるのは、モバイルWiFiルーターを利用した通信のうちアドバンスモード設定時のみで、このアドバンスモード以外の通信には月間データ通信容量の制限がある。

 

注意が必要なのが、対応エリアが広く、繋がりやすいソフトバンクの4G/LTE回線を利用した標準モードでの通信容量は月間7GB制限である点

http://xn--wimax-mt4djct122edgyc.xyz/yahoo-wimax.htmlより引用)

 

問題はアドバンスモードをどの程度のエリアで利用できるかだ。どこでもアドバンスモードを利用できれば、基本的にインターネット通信が無制限となる。ところが、実際の利用者の口コミを確認すると、このアドバンスモード対応エリアが意外と狭いというのだ。自宅等でアドバンスモードが利用できなければ、ただの月間通信量7GB制限のポケットWiFiとなってしまう点に注意しなければならない。

 同様に、このプランで利用する「Pocket WiFi 603HW」ルーター端末を利用すれば下り最高速度612Mbpsでの高速通信が可能とされているが、この下り最高速度612Mbpsに対応したエリアも一部に限定される。つまり、無制限の高速インターネットを利用できるかどうかは、利用エリアによって大きく左右されるのだ。

月額料金が4,380円と高額な点もデメリット

また"たっぷりプラン"の月額料金は4,380円とやや高額で、こちらはYahoo!(ヤフー)プレミアム会員であっても特に割引は無い。この料金でエリアによってはただの月間通信量7GB制限のポケットWiFiになってしまっては、かなりの損だ。

また同様の月間通信量無制限・WiMAXのギガ放題プランは実質月額料金3,000円台から利用可能であることを考えると、Yahoo! WiFi(ヤフーワイファイ)の無制限プランの料金は高額と言わざるを得ず、料金面で比較するとデメリットが大きい。

 

以上、ヤフーのポケットWiFiYahoo! WiFiについて解説した。結論としてまとめると

  • 現在、Yahoo!(ヤフー)プレミアム会員である
  • 月間データ通信量5GBで料金の安いポケットWiFiを希望している

 場合は、Yahoo! WiFi(ヤフーワイファイ)をおすすめするが、上記以外の方には他のポケットWiFiの方が利便性が高く、おすすめとなるだろう。

 

<参考記事>

xn--wimax-mt4djct122edgyc.xyz

wifi.yahoo.co.jp


WiFiルーターの無料レンタルサービス・Try WiMAXがお得で便利だ

ポケットWiFiのレンタルサービスは多数あるが、「無料」でWiFiルーターをレンタルできるサービスがあることはなかなか知られていない。

ポケットWiFiルーターを無料でレンタルできるサービスが、WiMAXの「Try WiMAXというサービス。

15日間と言う短期間のレンタルサービスであるものの料金は一切かからず、また契約前に実際のルーターを使って電波の受信状況や通信速度を確認できるとあって、WiMAX契約前のユーザーに人気のお試しサービスだ。

ルーターを無料でお試しレンタルできる「Try WiMAX

Try WiMAXは、ポケットWiFiサービスの1つであるWiMAXを運営するUQコミュニケーションズ社が提供するレンタルサービス。借りることのできるルーターは当然WiMAXに対応したWiFiルーターになるが、最新機種も含めて自由にレンタル端末を選べる点が利点だ。

同様のポケットWiFiとして、ソフトバンクLTE回線を利用するY!mobile(ワイモバイル)やYahoo! WiFiなどがあるが、これらのサービスでは契約前に事前に無料でルーターをレンタルできるようなサービスが無い。(有料レンタルサービスを利用すれば、事前にお試しすることは可能)

このように、ポケットWiFi契約前の不安払しょくや、契約後に「繋がらなかった」というトラブルを減らすための有効な取り組みとして評価できるのが、UQコミュニケーションズのTry WiMAXである。

レンタル期間は15日間、クレジットカードとメールアドレスが必要

レンタル可能な期間は、機器の発送・返送も含めて15日間のため、実質的にルーターを利用・お試しできる期間は15日間よりも少なくなる。ただし、筆者が実際に試したところでは、午前中の申し込みで当日中に機器が発送され、レンタル機器は申し込みの翌日に到着した。その後、ギリギリまで利用していたので延べ13日間、WiMAXルーターのある生活を無料で体験できた。

注意が必要な点があるとすれば、WiMAXのレンタル申し込みにあたってはクレジットカードの登録が必要である点。これは万が一機器が返却されない場合の保険として必要となる(機器が返却されない、破損した場合、このクレジットカードに違約金が請求される)。また未成年の場合もレンタルの申し込みはできない。

無料レンタルにあたっては、PCのメールアドレス、および携帯のメールアドレス(もしくはショートメッセージを受信可能な携帯電話番号)が必要で、原則日本国内からの利用のみに限られている。

レンタル機器一式は専用の梱包で送られ、返送用の着払い伝票も

安心なのは、レンタルするWiMAXルーター機器の一式(充電ケーブルやマニュアルなど)は専用の梱包資材で送られてくるので破損などの心配が少ない点。またルーター利用に必要なものがすべて揃っている点も非常に好感が持てた。当然、機器の返送も無料で着払い伝票が同梱されている。

f:id:wimaxhikakunabi:20180808034923j:plain

※筆者が試したのはWiMAXモバイルルーター端末・W05。必要な機器一式が専用の梱包資材に入って送付されてくる。

ルーターに充電を行い、電源をONにするだけ

届いたルーターはほとんど電池残量が無かったため、まずは1時間ほどの充電が必要だった。ただし、充電が完了した後はWiMAXルーターの電源をONにするだけ。スマホとの接続にあたっては、設定作業と呼ぶほどの時間はかからず、WiFi接続先候補からWiMAXルーターを選び、接続パスワードを入力するだけ。WiFi接続用のパスワードはルーター本体の設定画面で簡単に確認できた。

ルーターを起動してから、実際にスマホでの通信を始めるまで2~3分で設定が完了したので、WiFiルーター初心者にも簡単で迷うことが無いだろう。

後は、常にルーターを携帯してインターネットを利用するだけ

あとは返却までの13日間、常にルーターを携帯して様々なエリア・場所、環境でインターネット利用を試してみるだけだった。全体としてWiMAXの通信速度や電波の入り方に不満を感じたことが無く(主に東京都内での利用)、特別速いと感じることも無かったが、どこでも意外と問題なく利用できる印象だった。

また何より、ルーターをレンタルしている期間はスマホの通信容量が減らず、安心してインターネットを利用できる点が快適だった。やはり、インターネット通信量が多い場合、スマホのデザリングのみでは不安で、ポケットWiFIルーターを併用することでかなり快適にネットを使えることが分かった。

連続して無料お試しを利用することはできない

15日間のレンタルが非常に便利でお得な印象だったので、続けてWiMAXモバイルルーターでは無く、ホームルーター端末をレンタルして自宅のインターネット通信手段としてどの程度利用可能か確認しようとした。

ところが、同じメールアドレス・クレジットカード情報などで無料お試し・Try WiMAXを利用できるのは半年に1回のみで、1度レンタルすると180日間はレンタルができないことが判明した。無料レンタルを悪用、Try WiMAXを繰り返し利用することはできない仕組みになっている。

筆者の場合は同居家族がいたため、今度は家族名義にてホームルーター端末をレンタル、15日間の無料お試しを体験することができた。

短期間のルーターレンタルであれば、Try WiMAXがおすすめ

以上、WiMAXルーターの無料お試しサービス・Try WiMAXは、あくまでWiMAX契約前の利用者を対象とした、WiMAXのレンタルサービスだ。ただし、旅行や出張などで短期間WiFiルーターを利用したいと言う方に、裏技として知っておいていただきたいサービスでもある。何と言っても、WiFiルーターの無料レンタルはTry WiMAX以外に無いからだ。2週間のルーターレンタルとなると、安いところでも数千円のレンタル費用がかかる。

もちろんWiMAXを具体的に検討している訳ではない場合もあるだろうが、このTry WiMAXを利用することで「WiMAXの良さ」に気づくことがあれば、UQコミュニケーションズ社にとってもプラスになる。そういう意味では、契約を考えていないとしても無料の15日間レンタルサービスとして「Try WiMAX」を覚えておき、“ポケットWiFiルーターを無料で利用するテクニック”として必要な時に活用することをおすすめしたい

<参考記事>

xn--wimax-mt4djct122edgyc.xyz

Try WiMAX|UQ WiMAX|超高速モバイルインターネットWiMAX2+


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホームルーター徹底レビュー(WiMAX・Softbank Air・ネクストモバイル)

自宅のインターネット回線と言えば、フレッツ光auひかりなどに代表される光ファイバーケーブルによる固定回線をイメージする人が多いのではないだろうか?もちろん実際に固定回線契約者数も非常に多く、通信速度や通信の安定性などの点でメリットは大きい。ただし一人暮らし、あるいは定期的に転勤等で引っ越しがあるというユーザーであればおすすめしたいのがホームルーター

ホームルーターとは、プロバイダ機能と無線WiFiルーター機能が1つになったような製品で、コンセントにさえ接続すればすぐにインターネット通信が可能となるという手軽さが売りの製品・サービスだ。固定回線のような回線工事や、WiFiで接続するには別途無線LANルーターが必要となるような煩わしさがなく、かつ固定回線と比較して料金が安いという特徴のあるホームルーター

ここでは代表的なホームルーターとして

を中心に、ホームルーターをおすすめする理由や各ホームルーター端末の違い・特徴をレビューしていく。

 

なぜ、固定回線よりもホームルーターがおすすめなのか?

新居に引っ越した時のことを想像してみて欲しい。マンションなどであれば、すぐに加入可能なフレッツ光などのインターネット回線プランが用意されているかもしれない。戸建てであれば、自宅インターネット用に固定回線を契約しようとすると回線工事や契約手続きが必要となるかもしれない。回線工事には繁忙期は1週間から2週間ほどの時間がかかったり、あるいは工事費として1~2万円が必要となるケースもある。ただでさえ引っ越しで多額の費用がかかっているのに、さらに費用がかさむ上、完了するまでは自宅でのインターネット通信は携帯・スマホのみでしのがねばらなない。

そのような面倒や手間、不便さを一気に解決するのがホームルーターだ。

ホームルーターなら、コンセントさえあればインターネット通信が可能

この記事で紹介するホームルーターはすべて初期工事が一切かからないもの。つまり、ホームルーター端末が届いたその日から、(コンセントがあり、電気が使える状態になっていれば)インターネット通信が可能となる。ホームルーターの電源を入れ、自宅のパソコンやノートPC、タブレットスマホなどと簡単な接続設定を終えれば、その時点からインターネットを開始できるのだ。

この点で、特に急いで自宅用のインターネット環境を整えたいユーザーや、転勤などで定期的に引っ越しが発生するユーザーには非常に便利なインターネット手段である。特に引っ越しの多い人にとっては、ホームルーターを持ち運べば引っ越し前後で契約手続きなどを行わなくてよく、非常に便利な自宅用のネット回線となる。

固定回線と比較して利用料金も安価

固定回線の月額利用料金は一般に5,000円前後となるケースが多いのに対し、ホームルーターであればそれよりも安い月額利用料金で利用することも可能だ。例えばWiMAXのホームルーターであれば、月間通信容量に制限の無い「ギガ放題プラン」を利用しても、月額料金は3,500円前後。おまけに初期工事費なども一切不要とあって、固定回線と比較して料金的に安く抑えられるのもホームルーターのメリットだ。

もちろんモバイルルーターでも問題ないが…

もちろん自宅利用に限定せず、外出先でも利用可能なモバイルルーターを契約して、自宅でも外出先でもこれを使うというのも1つの手。特に同居家族のいない1人暮らしの場合であればモバイルルーターの方がはるかに活用の幅が広がるという人も多いだろう。

一方で家族と共同で利用したり、外出先での利用はほとんどない場合はホームルーターの方が適しているだろう。一般的にホームルーターモバイルルーターと比較して同時接続可能機器数が多く大人数での利用に向いており、またモバイルルーターと比較すると電波受信などの安定性で上回る。

いずれにせよ、自宅用のインターネット回線=フレッツ光などの固定回線との思い込みは捨て、予算や利用シーンに応じて積極的にホームルーターを検討することで、早く、安く、快適なインターネット環境を自宅に整えることができそうだ。

 

ここからは、主要なホームルーターサービスをそれぞれ紹介していく。

一番のおすすめ!WiMAXのホームルーター・HOME L01S

f:id:wimaxhikakunabi:20180520134508p:plain

人気のポケットWiFiサービスであるWiMAXでは、自宅用固定回線の代替となるホームルーターの利用も可能だ。WiMAXと言えば月間通信量に制限の無い「ギガ放題」プランがあることで人気で、かつ月額料金も安いおすすめのサービスだ。

WiMAXであれば月額3,500円前後で自宅のインターネットを整備できる

WiMAXを契約・利用する場合はまずWiMAXサービスを提供するプロバイダを選ばなければならない。WiMAXのプロバイダには大手のSon-net、BIGLOBEなども含め20社以上あり、各社で料金プランや新規契約時のキャンペーン内容が異なる。安いプロバイダ契約できれば、月間通信量の制限の無い「ギガ放題」プランを月額3,500円前後で契約することが可能だ。

大都市では人口カバー率99%以上と繋がりやすくなったWiMAX

少し昔のWiMAXを知る方であれば、「対応エリアが狭いのでは?」と疑問を持つ方もいるかもしれない。ところがWiMAXの対応エリアはここ数年で急速に拡大しており、特に都市部ではすでに人口カバー率99%以上と後述するソフトバンク系の通信ネットワークと比較しても引けをとらないレベルに達している。地方在住者の利用には対応エリアの確認など注意が必要だが、大都市の利用ではほぼ問題が無いと言える。

最短で契約・申し込み当日にホームルーター端末を受け取り出来る

さらにWiMAXの利点の1つが、ホームルーター端末納品までの期間が非常に短いことだ。例えば、WiMAXの中でも料金が最安クラスで人気の「Broad WiMAX(ブロードワイマックス)」というプロバイダと契約した場合、最短で契約・申し込み当日にルーター端末が発送される。届け先の地域にもよるが、最短で契約・申し込みの翌日にはホームルーターを利用開始可能だ。また、このBroad WiMAXは渋谷・秋葉原・大宮にルーター端末受け取り専用の店舗があり、なんと契約・申し込み当日の受け取りも可能である。

月額利用料金やホームルーター端末受け取りまでのスピードの早さから、最もおすすめしたいホームルーターWiMAXのHOME L01sになる。

xn--wimax-mt4djct122edgyc.xyz

WiMAXの圏外エリアではネクストモバイル(NEXT mobile)がおすすめ

f:id:wimaxhikakunabi:20180520135618p:plain

ネクストモバイル(NEXT mobile)というポケットWiFiサービスをご存知だろうか?月間20GB~50GBと通信量に応じたプランが比較的安価で提供されるポケットWiFiとして人気のあるサービスで、持ち運びが可能なモバイルタイプルーター端末に加えて、据え置き型のホームルーター端末も提供している。

ネクストモバイルはソフトバンクの通信回線を利用するポケットWiFi

ネクストモバイルの魅力の1つはソフトバンクの4G/LTE通信ネットワークを利用するインターネット接続サービスであること。特に地方においてはWiMAXの対応エリアよりも、ソフトバンクの4G/LTE対応エリアの方が広いため、WiMAXが圏外と言うユーザにおすすめになるのが、このネクストモバイルのホームルーター端末だ。

月間20GB、30GB、50GBの3つのプランから選択が可能

ネクストモバイルは、他のポケットWiFiサービスと比較して比較的大容量の料金プランを提供していることで知られている。料金プランは月間20GB、30GB、50GBの3つがあり、最も人気の月間通信量30GBプランは月額約3,500円で利用可能だ。

WiMAXと比較すると同程度の価格にもかかわらず月間通信量の制限が出てしまうため、おすすめはあくまでWiMAX。ただし月間通信量が20GB~30GB程度に収まるレベル、また地方在住ユーザーであれば、十分選択肢となり得るのがネクストモバイルのホームルーターである。

xn--wimax-mt4djct122edgyc.xyz

メジャーだが注意が必要な「ソフトバンクエアー(Softbank Air)」

f:id:wimaxhikakunabi:20180520140650g:plain

ここで紹介するホームルーターの中でも、もしかしたら最もよく知られているのはこのソフトバンクエアー(Softbank Air)かも知れない。ソフトバンクのホームルーターサービスで、WiMAXネクストモバイルのホームルーターと同様、コンセントにつなぎさえすればインターネットに接続可能となる手軽さを売りとしたサービスだ。

他のサービスと比較すると月額利用料金がやや高め

ソフトバンクエアーの月額利用料金は4,800円と、上記で比較した他のサービスと比べると比較的高め。WiMAXのギガ放題プランと同様、原則として月間通信量の制限が無いため、その点ではネクストモバイルを上回るが、料金面ではWiMAXのギガ放題プランの方がおすすめ。ソフトバンクの携帯電話・スマートフォンの契約があれば「おうち割」などの割引が適用されるケースがあるが、それでもWiMAXの月額料金の方が安くなる。

さらに注意が必要となるのは、ホームルーター端末の料金が割賦払い扱いとなる点だ。

ホームルーターの端末代金が無料ではない

WiMAXネクストモバイルと比較した時のソフトバンクエアーのデメリットが、ホームルーター端末の代金が無料ではないことだ。WiMAXネクストモバイルでは各ホームルーター端末が完全に無料で提供されるが、ソフトバンクエアーの場合は割賦(分割)払いの扱い。月額4,800円の利用料金に含まれているため実質負担する料金は発生しないのだが、問題は途中解約するケース。

ソフトバンクエアーの途中解約には解約違約金(これは他のサービスも同様)が発生する上、ホームルーターの端末代金分は残債分の全額を解約時に支払わなければならない。契約期間を満了する分には問題になりにくいが、途中解約時に金銭的なリスクが大きいというのが、他のホームルーターと比較した時のデメリットなのだ。

xn--wimax-mt4djct122edgyc.xyz

いずれにせよホームルーターの導入を積極的に検討することで、より安く、快適なインターネット環境を自宅に整備することが可能になるケースもあり、ホームルーターについて知っておいて損は無いだろう。