WiMAXはキャッシュバックなしで安いところをおすすめする3つの理由

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筆者の経験から言うと、WiMAXのキャッシュバックキャンペーンはおすすめではない。もしかすると、キャッシュバックキャンペーンというものは全般的におすすめではないのかもしれないが、WiMAXの契約を検討する中で非常に危険だという印象を感じた。

まず第一に、WiMAXのキャッシュバックキャンペーンは特典の受け取りやすさ、利用者にとっての使い勝手の良さがほとんど考慮されていない。むしろ、利用者が受け取りに失敗してプロバイダが得する、またキャッシュバックを理由にプロバイダ契約を解約させないための手法となっている印象だ。

そして第二に、実際にWiMAXプロバイダからのキャッシュバック特典の受領に失敗するケースが多い。Twitterなどの口コミを見ても明らかだ。

本稿では、WiMAXはキャッシュバックなしで安いところをおすすめする理由、つまりキャッシュバックキャンペーンの利用は避けた方が良い理由を筆者の経験を交えながら紹介したい。

キャッシュバックがあってもWiMAXの料金が安くないケースも-惑わされないように注意が必要

筆者がWiMAXの契約において、キャッシュバックなしで安いプロバイダをおすすめする理由は、キャッシュバックがあっても実際は料金が高いプロバイダが多いためだ。キャッシュバック●万円などとあると安い印象を感じてしまいがちだが、それこそプロバイダ側の印象操作の思うツボだ。

結局、キャッシュバックキャンペーンのせいで料金計算・比較が複雑になるだけで、実際に丁寧に比較してみるとキャッシュバックなしで月額料金が安いWiMAXプロバイダの方が総額費用も安く済むケースがある。

もし「キャッシュバックがあればおすすめ、キャッシュバックなしは高い」という先入観があれば、まずそれを忘れるべきだろう。

特にUQ WiMAXは月額料金が他と比較して高い、キャッシュバックは意味をなさない

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この最たる例がUQ WiMAX(ユーキューワイマックス)だろう。WiMAXの本家プロバイダと知られるUQコミュニケーションズが運営するサービスだ。テレビCMや電車の中づり広告などさまざまなところで見かけることがあるサービスだけに、UQ WiMAXWiMAXを契約する人も多いだろう。

さらに現在(本稿執筆時点)、UQ WiMAXでは最大13,000円のキャッシュバックキャンペーンも実施中である。WiMAXの契約と同時に13,000円がプレゼントされると聞いたらお得と感じる消費者も多いだろう。

ただし、UQ WiMAXでのWiMAX契約が料金が最も高く、13,000円のキャッシュバックキャンペーンがあっても料金的には損なので、他社がおすすめというのが実状だ。

UQ WiMAXの場合、WiMAXの月間7GB制限プランの月額料金が3,500円前後、無制限のギガ放題プランの月額料金が4,500円前後と他社と比較して1,000円近く高い上、3年契約が基本だ。つまり契約期間3年間で他社よりも約3万円高くなる。13,000円のキャッシュバックキャンペーンがあっても意味をなさないのは計算すれば簡単に分かることなのである。

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キャッシュバックキャンペーンがある分、月額利用料金が高い

またキャッシュバックなしで安いところをおすすめするもう1つの理由が、キャッシュバックキャンペーンを提供するWiMAXプロバイダは概して月額利用料金が高いからだ。 月額料金が安いWiMAXプロバイダと比較すると、GMOとくとくBBなど高額キャッシュバックを謳うプロバイダは約1,000円ほど高い月額料金を設定している。

このため、WiMAX利用料金としてプロバイダに支払う金額は、3年契約の総額でプロバイダにより3万円~4万円も違うことになる。この差額をキャッシュバックで返金しようというのがGMOとくとくBBなどのキャッシュバックキャンペーンを提供するプロバイダの戦略だ。

しかしながら結局キャッシュバックを受け取ったとしても、WiMAXの利用料金総額は月額料金が安いプロバイダと大差が無いことになる。

キャッシュバック利用では契約1年目の途中解約ができない

 料金総額に大きな差が無いのであれば、どんなキャンペーンを利用してWiMAXを契約しても良いのだが、キャッシュバックには何かと制約やリスクが多い。その1つが、WiMAX契約1年目の途中契約が実質上、困難になる点だ。

ほとんどのWiMAXプロバイダでキャッシュバック受け取りは利用開始1年後など、すぐにもらえない仕組みとなっている。もちろんできるだけ長期で利用させようというのがプロバイダ側の狙いだ。

ところが我々利用者にとってみれば、急な異動・引っ越しもあり、たまたま移動先のエリアがWiMAXの非対応エリアである可能性もある。その場合、WiMAXの端末を1年目に途中解約しようとすればキャッシュバックは受け取れない上、違約金の支払いも必要になる。キャッシュバック受け取り前の途中解約は基本的に損になるため、何か月か無駄に月額料金を払い続けることになるかも知れない。

GMOとくとくBBなどキャンペーン特典の受け取りが複雑なプロバイダが多い

途中解約が実質的に困難な仕組みである以上にWiMAXのキャッシュバックキャンペーンで問題になるのが、特典受け取りの方法や仕組みが複雑であることが多い点だ。この複雑さや、契約開始1年後という覚えていられるか分からない空白期間が原因で、実はキャッシュバック特典を受け取らなかった、受け取れなかった、というユーザーが非常に多いようなのだ。

このキャッシュバックキャンペーンの仕組みの複雑さは多数のクレームに繋がっているようで、一部は消費者団体にもその声が届いている。

GMOとくとくBBはキャッシュバックの分かり難さで消費者団体から是正を求められている

GMOとくとくBBはWiMAXの人気プロバイダであるものの、いろいろと問題や悪評も多いプロバイダだ。その1つの証拠に、GMOとくとくBBは非営利消費者団体「消費者機構日本」よりキャッシュバックキャンペーンの是正に関する申し入れを受けている。

http://www.coj.gr.jp/zesei/topic_161108_01.html

この是正申し入れの中では

  • キャッシュバック受け取りが11ヶ月後(約1年後)と遅いため、消費者が忘れてしまう可能性がある点
  • 消費者へのキャッシュバック受け取りについての連絡が、GMOとくとくBBが発行した(普段消費者が使用していない)メールアドレス宛になされる点 

の2点が特に問題視されており、WiMAXのキャッシュバックキャンペーンの受け取りづらさは、もはや折り紙付き(?)なのだ。

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おすすめはキャッシュバック無しで安いWiMAXプロバイダでの契約

以上のような理由から、筆者はWiMAXの契約でキャッシュバックキャンペーンの利用はおすすめせず、当ブログでも紹介しているBroad WiMAXのような、キャッシュバックキャンペーンが無くても月額料金が安いプロバイダでの契約をおすすめしている。

 キャッシュバックキャンペーンを提供するWiMAXプロバイダと総額料金の点で大きな差が無い上、途中解約しづらいと言った問題も無く、かつ何より面倒なキャッシュバック特典の受け取り手続きをしなくて済むからだ。