遂に速度1Gbps超え-WiMAXのルーター最新機種W06・L02のこと

2019年1月、WiFiルーター業界で最大のニュースと言えば、WiMAXの下り最大速度が1Gbpsを超えたことだろう。これまでも毎年、速度の改善・改良を重ねてきたWiMAXだが、遂に1Gbpsを超え、類似のポケットWiFiサービスの中でも頭一つ抜け出した存在になったという感すらある。

今回の記事では、WiMAXモバイルルーター最新機種W06やホームルーター最新機種L02の最新情報とともに、他のポケットWiFiサービスにおける最大速度なども比較して紹介したい。

2019年1月発売開始・WiMAXの最新モバイルルーターW06

WiMAX W06

WiMAX W06

2019年1月に発売されたWiMAXの最新モバイルルーターW06は、ファーウェイ製(Huawei製)の最新機種。前機種W05の発売が2018年1月だったため、ちょうど1年後の新機種投入となった。

WiMAXでは2018年11月にNEC製のモバイルルーター最新機種WX05が投入されたばかりで、今何かと話題のHuawei製を避け、WX05で契約しようと考えるユーザーもいるかもしれない。ただし、注目しなければならないのがその通信速度だ。

下り最大速度1.2Gbps対応と、NEC製WX05の約3倍速い

驚くべきは、ポケットWiFiルーターとして初めてWiMAXのW06は下り最大速度が1Gbpsを超えたことだろう。筆者はまだ実際のW06を利用して通信を行っていないが、NEC製のWiMAXモバイルルーター最新機種WX05の下り最大速度440Mbpsと比較すると、約3倍にまで速度が向上していることになる。さすがに実測レベルで1.2Gbpsとなることは無いが、実測でもW06はWX05と比較して速い端末であることは間違いないだろう。

無線WiFi接続時は下り最大速度867Mbps

一点注意したいのは、上記の1Gbps超えは、「ハイスピードプラスエリアモード使用時」かつ「USBケーブルによる有線接続時」という前提がある点だ。外出先での利用も多いポケットWiFiルーターで、わざわざUSBケーブルで接続して利用する、というシーンは少ないだろう。それでも、無線WiFi接続でも下り最大速度は867Mbps対応と、WiMAXの他のモバイルルーター機種、あるいは他のポケットWiFiサービスのルーター機種と比較して、史上最速のポケットWiFiルーターと呼ぶに値する速度スペックだ。
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同じく下り最大速度1Gbpsのホームルーター最新機種・L02

WiMAX L02

WiMAX L02

同じく2019年1月に発売されたのが、WiMAXのホームルーター最新機種のHOME L02だ。こちらはモバイルルーターW06とは異なり、持ち歩きタイプではなく、自宅用の据え置きタイプのルーターだ。このL02も下り最大速度が1Gbps対応と、これまでのWiMAXのホームルーター機種や、他のソフトバンクエアーなどのホームルーターサービスと比較しても最速の端末となっている。

もはや固定回線は要らないのかもしれない

自宅用のインターネット回線の代表格と言えば、フレッツ光auひかりなどの光回線サービスになるが、これらの自宅用固定回線の速度スペックが下り最大速度1Gbpsだ。今回、WiMAXのホームルーター最新機種はこれら固定回線の速度に“追いついた”と表現して良いだろう。

さらに、光回線などの固定回線の場合、回線開通工事が必要であったり、マンションなどでは共用回線となっており実測速度が遅かったり、引越し時には解約・撤去手続きなどの手間・面倒・使い勝手の悪さが伴う。

これと比較してWiMAXのホームルーターの利点が開通工事が不要で、コンセントさえ挿せばインターネット接続が可能という手軽さだ。これまでは「それでも固定回線の方が通信速度が速いから…」という理由で、固定回線を選ぶユーザーが多かったものと想像できるが、WiMAXのホームルーターの下り最大通信速度が1Gbpsに達したいま、もはや固定回線を契約しようと考える人が減ってくるのかもしれない。

それくらいのインパクトを伴うのがWiMAXのホームルーター最新機種L02と考えて良いだろう。

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WiMAXは最速のポケットWiFIサービスになったのか?

WiMAX以外のポケットWiFiサービスには、ドコモやソフトバンクなどのキャリアが提供するモバイルWiFiルーターの他、E-mobileWillcomなどの流れを汲むY!mobileYahoo! Japanが提供するYahoo! Wi-Fiなどのサービスがあるが、今回の最新機種W06やL02の登場により、WiMAXは最速のポケットWiFiサービスになったのだろうか?

答えは、その通り。現時点ではWiMAXが最速のポケットWiFiと言っていいだろう。

例えば、これまで最速級の速度のモバイルWiFiルーターであったドコモ(NTT docomo)のWi-Fi STATION N-01Jは下り最大速度788Mbps対応だ。また、ソフトバンク系のポケットWiFiではアドバンスモードと呼ばれる特殊な通信モードで下り最大速度612Mbpsの通信が可能だが、いずれも2019年1月発売のWiMAXモバイルルーター最新機種W06の通信速度よりも遅いものだ。

昨年1年間で、新たに数百万件の契約件数純増を獲得したWiMAXだが、2019年もこれらのルーター最新機種の導入効果もあり、引き続き快進撃が続きそうだ。

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